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言葉

「ピン」と「キリ」は上下も意味も「ピンキリ」なのです

投稿日:

ピンキリ
ピンキリの「ピン」とは。
ピンキリの「キリ」とは。

どっちが上でどっちが下か。

ピンからキリまでとは、
どういう意味か。

時代によって変わってしまった、
ピンキリの上下を由来を含めて、
解説します。

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ピンキリの「ピン」は外国由来

ピンの意味とはなにか。

ピン
1.カルタ・采(さい)の目などの1の数。
2.はじめ。第1。最上のもの。
広辞苑 第5版 岩波書店

ポルトガル語のpintaから由来した言葉です。
英語だとpointに当たりますね。

なぜ、ポルトガル?
江戸時代の前、鉄砲の伝来と同じ時期、
日本にポルトガル式のカルタが伝わります。

そのカルタの番号札から「ピン」が生まれます。

ポルトガル伝来のカルタを日本風にした、
天正カルタ」の点札「1」をピンと呼びました。

1から10(12)の数札のうち、最初の数、1がピンですね。

ピンはね
「ピンはね」という言葉の「ピン」も同じ、
ポルトガル語の1を意味します。

1割の上前をはねる(取る)ことから由来したのだとか。
今では、「人の利益の一部を取る・奪う」の意味ですね。

ちなみに、ピンぼけの「ピン」は違う言葉です。
こちらのピンは「ピント」のこと。

カメラレンズの焦点、フォーカスのこと。
または、ものごとの要点のことです。

brandpunt(焦点) オランダ語から来た言葉です。
punt(点)と日本語の「ぼけ」があわさったのですね。

混乱の原因はピンキリの「キリ」にあり!?

なぜ、ピンキリという言葉に人は混乱するのか。
その原因は、「キリ」にありそうです。

諸説ある「キリ」の由来

■ポルトガル由来説
キリはポルトガル語から来たという説です。

十字架を意味する「cruz(クルス)」の意味から転じて、
「十」を意味するようになった説があります。
ピンが「一」でキリが「十」。
この対比から最初と最後という意味になりました。

■天正カルタ説
ポルトガル由来のカルタで日本化したものが、
「天正カルタ」です。

これは、12枚・4組の札で遊ぶのですが、
最初の数札、1をピン、最後の12が絵札で「キリ」と
呼んでいたんですね。
「切」とか「岐利」と書きます。

こちらも1から12を最初と最後と表わすように、
なったのだという説です。

この名残が花札や花がるたにも見られます。

1(正月)をピンと呼び、12(12月)をキリと呼びます。
偶然なのか狙ったのか、12月の絵柄は「桐(きり)」と
決まっています。

■日本語の「切り」から説

「切り」とは、「切りのいいところで終わる」
「切りがない」、「切りをつける」の切り。

くぎり、終わらせるの意味です。
他に、「最後」のものといった意味があります。

で、どっちが上・下なの?

説明してきたようにピンとは1のこと。
最初を意味します。
キリは、最後のことでした。

「ピン(1)からキリ(10・12)まで」を言い換えると、
最初から最後までとなります。

あれ?
数字の大きさでいうと1から12(10)で、
1は最小(点数)だから、「下」なのでは?

ハイ、その通りなのですが変わりました。
時代を経て上下が逆になりました。

現在の「ピンからキリまで」とは、
上(ピン)から下(キリ)まで」と言い換えられます。

最高(ピン)のものから最低(キリ)のものまで
これが、ピンからキリまでの意味です。

いつごろから変わったのか、不明のまま。
「キリ」の由来も諸説あり混乱しますよね。

ピンが最上等(最大・最良)、キリが最下等(最小・最悪)
と、いう意味にいつしかなりました。

そこにくわえて、コトやモノの質や状態が、
いろいろたくさんさまざまあることも
ピンキリで表現するようになりました。

ピンキリとお金

ピンキリでよくある使われ方に、物の価格がありますね。

高級ブランドの高い服もあれば、安い服もある。
値段もピンからキリまでありますよね。

宝石や時計の値段も大きい幅があります。

「スイス製の時計といっても、価格はピンキリだ」と、
言えます。

価格(値段)が上から下まで、いろいろあるという使い方です。

折り目のないきれいな状態のお札をピン札と言いますが、
お金の「ピン札」は、ピンキリのピンではないようです。

真新しいお札は、ピンと張るの「ピン」から来ています。

モノの値段の他に、物や人の価値にもピンキリは使われます。

例えばお笑い芸人やモデルの仕事をしている人たちでも、
もらうお金の上下(高い・低い)はあります。

給料の差、能力の差は、「ピンキリ」です。

食事をするお店にも「ピンキリ」があります。
高い・安いのピンキリの他、
上手い・不味いのピンキリもあります。

まとめ

ピンキリとは、「いろいろ、たくさん、さまざま」の意味。
ピンが「上」で、キリが「下」

ピンからキリまでとは、「最高のものから最低のものまで」
「上から下まで」の意味。

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