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言葉

どろぼうを「泥棒」とするのはなぜ?言葉の由来は愛知県にあり?

投稿日:

泥棒猫,唐草模様

素朴な疑問。
『どろぼう』を泥棒と書くのは、
なぜなんだろう?

もし、見つけたら
泥を投げつけたり、
棒で叩きたいから?

意外としっかりした、
名前の由来がありました。

一緒にみていきましょう。

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「泥棒!」とは叫びやすい言葉

泥棒(どろぼう)」とは、
まさしく、人のものを盗むこと。
ぬすびとのことでした。

法的には、「他人の財物を窃盗すること」を
窃盗(せっとう)、窃盗犯(せっとうはん)と呼び、
泥棒は正式に窃盗のことをさします。

ただ、何かを盗まれた「その時」、
「ぬすびと~!」や「せっとう~!」より、
「どろぼ~ぅ!」とさけぶ方が声も大きく出て、
効果がありそうですよね。

その「ど・ろ・ぼ・う」という言葉。
なぜに「泥棒」なのか。

由来と呼ばれるものが、何個かあるのですが、
どれも説得力があります。

あなたは、どの説が「泥棒」の語源だと思いますか?

一緒にみていきましょう。

「泥棒」の語源・由来

泥棒はなぜ泥棒というのか。
諸説ある「泥棒」の語源を紹介していきましょう。

その① ただ、訛(なま)った説

無理やりに取ること、力ずくで奪うことを、
押し取り(る)」と言いますね。

この「押し取る」→「押し取り」に「」を付けて、
「押し取り坊」となり、略して「取り坊」。
それが、訛(なま)って
「とりぼう」→「どろぼう」となった。

もうひとつのなまり説。
「取り + 奪う」から「どろぼう」となったという説も。
「とり・うばう」から「とりばう」→「どりばう」→
「どりぼう」→「どろぼう」

江戸時代のものの本には、泥棒を「取る坊」とする、
記述があります。

なぜ「坊」なのか。
人を軽んじて呼ぶ時に「坊」を付けることがあります。
朝寝坊、木偶坊(でくのぼう)、忘れん坊、暴れん坊。

人のものを「取るような奴(坊)」から、徐々に訛って
取り坊、「どろぼう」と言うようになった。

なかなか、説得力がありますね。

その② 元祖泥棒は愛知県三河の人たち説

愛知県は三河の国、今の岡崎市福岡町に土呂(とろ)
という村がありました。

土呂は昔、大規模な宗教都市でした。
今も現存する土呂八幡宮や本宗寺(移転した)があり、
町を堀や土塁で囲んだお城のような構えでした。

その場所で、土呂の人たちと徳川家康との間で対立。
三河一向一揆」がおこります。

その時、蜂起した民衆は、戦費調達のためか食料や
金品の盗みを働きました。

家康側は、そんな民衆を「土呂坊」と呼んだとか。
そこから、泥棒の語源となったという説です。

坊には、言葉の最後につける「奴」といった意味や
坊主の「坊」、そして町を意味する「坊」があります。

土呂の坊(町)を舞台に「坊」主の奴(坊)らが暴れた。
そう解釈できそうです。

結局、土呂の寺社は徳川家康によって再建され、
あとに三河の民衆や武士は結束。

かれら三河衆(徳川家)は、日本を統一します。

言いようによっては、時代も国も泥棒したのは、
まさしく三河の土呂坊たちなのかもしれませんね。

その③ 漢字そのまんま説

盗みをはたらく時、暗闇に紛(まぎ)れるため、
顔に泥をぬって、誰だかわからなくします。

そして、泥棒は盗む家に「土足」であがります。
つまり、床に足跡、泥をつけて忍び込むんですね。

確かに、逃げる時に履物(はきもの)を脱いでいたら、
逃げにくいです。

この顔の「泥」と足の「泥」に『棒』の意味。

「棒」は、盗みに入るときに道具や武器として持つ棒。

戸や窓が開かないようにしておく「つっかい棒」を
外してから盗みにはいるを連想しての「棒」

坊とおなじで、「~棒」で「~な奴」、「~な野郎」と
同じ意味に。

だから、「泥棒」と言う説。
やや、こじつけに思えますが、そのままですね。

その④ こじつけ説

「ドラ息子」や「道楽息子」の語源「どら」には、
放蕩(ほうとう)、のら、道楽者という意味があります。

その「どら」に乱暴者の「暴」があわさり、
「どら・暴」。転じて「泥棒」となった説。

ギリシャ神話の「ヘルメース」が泥棒の起源説。
確かに神話には、生まれてすぐに牛を50頭盗んだという
話がでてきますが・・・。

これら2つの説は、「泥棒」の由来を調べると必ず出てくる
説ですが・・・。
どちらも乱暴なこじつけに思えます。

ギリシャ神話の説などは、
「なんでやねん!」と突っ込みたくなります。
ギリシャ人と日本語が結びつかないです。

護摩の灰と猫

泥棒のことを「護摩の灰」ということがあります。
または、「胡麻の蝿」

語源は、高野山のお坊さんの格好に扮(ふん)して、
この灰は、かの有名な弘法大師の「護摩の灰」だと、
人にだまして押し売り、町々で盗みを働いた盗賊。

かれらのことを「護摩の灰」と呼んだそうです。

また、旅人の格好をして盗人と見分けがつかない様子。
それが、黒ごまの上にたかった蝿のように見分けがつかないに
似ていることから「胡麻(ごま)の蝿」と呼んだそうです。

泥棒猫
なぜか、泥棒に猫をつけると「隠れて悪いことをする人」という、
意味になります。

昔のドラマであった、「この、どろぼう猫!」は、
不倫された妻が相手の女性を罵(ののし)る定番のセリフですよね。

猫がこっそり家に入り込んで食べ物を盗み食いする様子から、
きた言葉のようです。

経験上、盗み食いをするのは犬のほうだと思うのですが。

泥棒回り
また、時計回りのことを「泥棒回り」と言います。

ゲームをする時など輪になって座る(車座)場合、
左手を伸ばすと相手の懐にスッと手が入ることから
連想した言葉ですね。

和服を着るとわかるのですが、右手を隣の人に伸ばしても
相手の懐(ふところ)には入りにくい。

着物の襟(えり)の方向から、ふところの財布を盗みやすいのは、
左側=時計回り=泥棒回りから由来したのでしょう。

右利きの人が左手にカードを持ち、右手で左側の人にカードを
渡す様子が、相手の懐に手を入れる仕草に似ているんですね。

まとめ

どろぼうを「泥棒」と書くのは、なぜか。
諸説、紹介しました。
1、言葉がなまった。
2、一向一揆が関係。
3、言葉とおり、泥と棒。
4、こじつけだけど有名な説。

案外、1~3の説が混ざりあった結果なのでは?
そんな気が、紹介していて思いました。

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