箱根駅伝に関西勢は参加できる?視聴率と「I Must Go!」の話
投稿日:
お正月の風物詩といえば、箱根駅伝。
そう、答える人も多いのでは?
しかし、この「箱根駅伝」
全国区の大会と思いきや違うらしい。
出場校は関東エリアの大学限定。
東のローカル大会なのです。
他の地域はなぜ、出場しないのか?
関西に大学がたくさんあるけど、
他に大会はあるのだろうか?
関東以外の関心や視聴率はどれくらいか?
関西の箱根駅伝好きが調べてみました。
目次
箱根駅伝はローカル大会だと!?
箱根と東京を往復する駅伝大会。
山梨学院大学や上武大学が出場しているので、
一瞬、全国区の大会と思いますよね。
山梨学院大学は箱根より富士山の方が近いし、
群馬にある上武大学にいたっては、浅間山や赤城山・・・。
失礼しました。
テレビを見ていると、選手の出身高校も紹介されています。
2019年度優勝校、東海大学ランナーの出身高校を見ると、
関東の高校出身者は1名だけ。
全国から選手が集まり、箱根を目指してきたのだとわかります。
が、箱根駅伝は関東の大会です。
関東学生陸上競技連盟(KGRR)主催の地方大会です。
関東陸連に所属していないと、出場できないということですね。
他地域や関西の大学は、出場する資格がないとも言えます。
正式名は『東京箱根間往復大学駅伝競争』
先程のKGRRが主催し読売新聞社が共催する大会。
ちなみに、「箱根駅伝」は読売新聞東京本社の商標登録です。
【#第95回箱根駅伝 まで16日】
今日から新年1月1日まで、電車が箱根駅伝一色に!
前回同様の山手線に加え、今回は埼京・りんかい線、横須賀・総武快速線でもそれぞれ1編成全車両で、中吊り広告の位置に全23チームの襷があったり、モニターに各チームの紹介VTRが流れていたり…。是非お楽しみください! pic.twitter.com/zHVEZdnRHb— 箱根駅伝番組公式 (@hakone_ntv) December 16, 2018
関東学生陸上競技連盟に参加資格のある都県は、
「東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・群馬県・栃木県・茨城県・山梨県」
以上の地域に所属している大学のみ、
「箱根駅伝」に出場することが可能なのです。
では、全国の大学が参加する駅伝大会はどの大会か?
2つの全国駅伝大会があります。
出雲駅伝
正式名は、『出雲全日本大学選抜駅伝競争』
毎年、体育の日(10月第2月曜日)に開催される駅伝競争大会です。
・1989年~平成元年より始まった新しい大会です。
・全体の区間が短く、「短距離のスピードレース」駅伝になる傾向。
・順位が目まぐるしく入れ替わる。
・出場校は、大学単独チームと学区学連選抜チームからなる。
大学単独チーム枠は18校なのに対し関東地区から10校が割り当てられる。
関西地区の割当は3校で関東以外ではもっとも多い。
全日本大学駅伝
正式名は『秩父宮賜杯 全日本大学駅伝対抗選手権大会』
毎年、11月第1日曜日に開催され、大学駅伝チームの日本一を決める大会です。
・1989年からの開催で箱根に次ぐ駅伝大会。
・大学スポーツ(インカレ)に相当する大会。
・名古屋熱田神宮ー三重伊勢神宮8区間の106.8km。
・各地域の予選大会も兼ねている。
・出場チームは27、各学区の代表と地域選抜チームと箱根枠からなる。
箱根駅伝大会から上位8チームで参加を希望するチームが出場する。
箱根駅伝は全国大会にするべき?
この2大会と箱根駅伝で、大学三大駅伝と呼ばれます。
箱根駅伝は地方大会なのですが1920年(大正9年)から始まり、
その歴史は他のものより圧倒的。
地域大会なのに3大のうちの1つです。
人気も知名度もあるので、含まれるのでしょう。
この三大会を制すると『三冠』の称されます。
ただ、関東以外の大学は箱根に参加出来ないので、
少し悲しい「三冠」の栄誉でもあります。
「箱根駅伝の全国化は必要だ」と訴えるのは、
青山学院大学の原監督です。
近年、三連覇を果たした原監督は、
他地域にも門戸を開くべきだと語っておられます。
関西陸上の雄、立命館大学の高尾コーチは、
「全日本と箱根の時期を入れ替えたほうが良い。
~(中略)~本来の大学ナンバーワンを決める大会として魅力的なものになる」
そう、話しておられます。
人気・実力ともに地方大会でありながら、全国区の箱根駅伝。
門戸を開いて制度を見直してみよう。
そう、考える関係者もおられるのですね。
実は、関東以外の大学が箱根に参加したことがあります。
過去には、1928年(第9回)に関西大学が。
1964年(第40回)には、福岡大学と立命館大学が箱根駅伝に参加しました。
出雲大会では、米国アイビーリーグ選抜という枠があり、
1998年より招待参加が続いています。
あの名門6大学に加えて、ダートマスとプリンストンからの選抜だそうです。
駅伝は、日本でしか存在しない競技でした。
国際名称は「Road relay」または、「Marathon relay」
「Ekiden」とも呼ばれるようです。
駅伝という言葉自体は、日本書紀にも記載されていたほど古いもの。
東海道五十三次の伝馬制から発想を得て「駅伝」と名付けられたとあります。
マラソンとはまた違った魅力が駅伝にはあります。
スピーディで順位がひんぱんに変わり、
出走者の順、チームの作戦によっても勝敗が決まる。
もっと、人気が出るべきスポーツなのだと思います。
世界に目を向けて、普及を目指すのも素晴らしいですね。
箱根駅伝の関東以外での人気、関西の視聴率は?
箱根駅伝は1987年からテレビ中継が始まりました。
ほぼ全国に中継され人気は不動のものに。
関東での視聴率は、往路で29.4%復路で29.7%(2018)!
2019年は往路・復路とも30%!!を越えました。
いまや10%もないテレビ番組が多い中でマンモス級ですね。
関西でも人気で、往路が15.6%復路で15.5%(2018)でした。
しかし、他地域に比べて際立って低い視聴率なのが関西地域です。
関西以外の各地域では、視聴率が20%を越えるのだとか。
確かに、関西にいると話題にはなりません。
東京にいたとき、皆が詳しくてビックリした覚えがあります。
なぜ関西のみ、比較すると低いのでしょうか。
関西には、大学がたくさん存在します。
京都大学・大阪大学・神戸大学
関関同立(関西・関学・同志社・立命)、
産近甲龍(京産・近畿・甲南・龍谷)、
各県立、府立、市立大学等々。
規模も人数も大きい大学があるので、
愛校精神のある人が多いのかなとも思えます。
関西の大学が箱根に出場するとなると、盛り上がりそうですね。
また、毎年12月に京都市で全国高校駅伝が開催されます。
男子も女子も全国から出場し盛り上がりを見せます。
駅伝といえば、高校駅伝を連想する人も多いかもしれません。
最近は、徐々に人気や視聴率が上がってきているようです。
関西も全国並になるかもしれませんね。
「I Must Go!」をもう一度
箱根駅伝往路の結果が判明してほどなく~
テレビ中継はその年の印象的なシーンをダイジェストで流し、
優勝校の勝者がゴールテープを切る様子から、
ヘリコプターからの映像に切り替わりつつのエンドロール。
この一連の映像にのせて流れる曲が『I Must Go!』
ゴスペルシンガー、トミー・ヤング(Tommie Young)
アメリカのテレビドラマ「A Woman Called Moses(1978)」のサントラ盤、
その収録曲の1つでCD化されてないんですね。
なので、入手しにくい曲でもあります。
Amazon Unlimitedでは、見つけられませんでした(T_T)
この曲、「泣かせる歌」として有名です。
アメリカの南北戦争時代、奴隷解放運動を指導した実在の女性。
女モーゼと呼ばれた、ハリエット・タブマン(Harriet Tubman)
この方をモデルにした「モーゼと呼ばれた女性~A Woman Called Mose」
歌声と曲、そして歌詞に力強さと悲壮感があって、
頑張って走る選手たちにピッタリの曲なんです。
彼女の歌声はとても染み入り、「あぁ、正月休みが終わった」と。
子供の頃から感傷にひたるのでした。
残念ながら、2009年より新しいエンディング曲に変更され
現在まで続いています。
JASRACの著作権管理に登録されていなかった。
よって、使うと不正使用になるのだとか。
作詞・作曲者が亡くなり、著作権者が不明なようです。
久石譲さんの『Runner of the Spirit』もいい曲なのですが、
「I must go!」を懐かしく思います。
ではでは、以上です。
I must go.
We must go.
関連記事
-
-
SoundPEATS Q12の17年冬Ver.の中身と特典&英語アプリの話
SoundPEATS Q12は11月頃から中身が少し違っている? 12月に購入したけど写真で見ていたものと違う!? 他さんのレビューなんかと比べてみていると、違いを見つけました。 ちょっと癖のある登録 …
-
-
2019年ボジョレーヌーボー解禁日に嘲笑やまずいからの解放を
今年もボジョレーヌーボーの話題を聞く季節がやってきた。 街を歩きお店に入れば、その名前はなんとなく目に入ってくる。 いつもの代わり映えしない煽り文句2019版がコピペに加わる。 普段、ワインを飲む人か …
-
-
ノルウェーになんの恨みもないけれど・・・。 話しかけて無視されたノルウェー人のことは20年近く経っても鮮明に覚えてます。 ムスッとして、デカくて・・・いいイメージがないぞ。 無視された思い出と村上春樹 …