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紅葉狩りとは何をする?由来は長野戸隠の鬼女伝説にあり

投稿日:

紅葉狩り

イチゴ狩り、
ぶどう狩り、潮干狩り・・・

食べて取るで「狩り」はわかる。
なぜ、見るだけで「紅葉狩り」なのか?

それは、鬼女の伝説に関係している?
由来とその物語を紹介します。

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紅葉狩りの意味と読み方

紅葉狩りの意味

・赤や黄色に染まった木々の葉を見物すること。
・または、愛(め)でて行楽すること。

もみじ」は、奈良時代よりあった、
「紅葉・黄葉する」という意味=「もみつ」から変じて、
「もみぢ(もみじ)」となった言葉です。

紅葉狩りの読み方

読みは、「もみじがり」です。
「紅葉=こうよう」に「狩り」が合わさると、
「もみじがり」と読みます。

「狩り」の由来

獣・動物を捕まえる意味での「狩り」、
海辺で貝を採ることも潮干採りではなく「潮干狩り」。

果物を採る意味でも「イチゴ狩り」や「ぶどう狩り」と使いますよね。

平安時代のころ、赤く染まった紅葉の枝木を手で折って、
手のひらにのせて鑑賞したそうです。

この鑑賞の仕方を手折り⇒「狩り」を意味したとされ、
「草花を眺め鑑賞すること」を「狩り」としました。

「狩り」の由来は、鬼女伝説にあり!

もう一つ、もみじを「狩る」の由来を紹介します。

紅葉(もみじ)伝説

紅葉狩り伝説

長野県は信州・戸隠(とがくし)に伝わる伝説

平安時代のお話。
子宝に恵まれないとある夫婦。
その夫婦は子供を欲しいあまり、
鬼に「子が欲しい」と頼み願いました。

すると夫婦は女の子を授かり、
その子の名を「呉葉(くれは)」と名付けます。

その女の子、美しく成長し才にも恵まれます。
その後、両親と共に京へと上ります。

京で名を改め呉葉は「紅葉(もみじ)」と名乗ります。

紅葉の美しさと才能は評判を呼び、
源経基(みなもとのつねもと)に見初められ、
寵愛を受けます。

経基には正妻がすでにいました。
その正妻を疎(うと)ましく恨みに思ったのか、
紅葉は呪いをかけます。

やがて、正妻は病にかかります。

それが紅葉の呪いによるものだと、
比叡山の偉い僧に見破られてしまいました。

鬼の子であるとバレてしまった紅葉は、
戸隠へと追放されます。

京での暮らしが忘れられない紅葉。

妖術の才能を活かして山賊を率い悪事を働き、
戸隠山を根城にし、京への軍資金を荒稼ぎします。

「戸隠に鬼女あり」の噂、
京にまで聞こえて退治することに。

朝廷は平維茂(たいらのこれもち)に討伐を命じます。
平維茂らは、鬼女の妖術に惑わされ何度か失敗します。

困った惟茂は神仏に祈願。
惟茂は剣を授かりもう一度、討伐に向かいます。

山中、見事な紅葉に色づく場所、
美女たちが楽しそうに酒盛りをしています。

平維茂は酒宴の誘いを受け参加します。
酒を口にするその瞬間、酒に毒が盛られていると気付き、
美女の正体が鬼の紅葉と見破ります。

維茂は鬼女もみじの首を狩り、打ち取りました。

おしまい。

これが、「紅葉(もみじ)狩り」伝説のあらましです。

鬼の「もみじ」は、紅葉ただ中の山で「狩り」とられたというお話。
実は今現在、戸隠山は秋の紅葉の名所として有名です。

紅葉伝説ゆかりの地・戸隠

戸隠山にある「鏡池」は、その名の通り山々を水面に映す鏡のよう。
紅葉の季節、赤黄の絶景が楽しめるのだとか。

神仏に授かった剣の補足。
八幡大菩薩に「破邪の刀」を授かった説、
別所観音より遣わされた老僧が夢枕に現れ「降魔(ごうま)の剣」を授かった説あり。

この伝説、「能」や「歌舞伎」の演目としても有名で、
筋書きが幾通りかあるようです。

実際、鬼女伝説にはゆかりの場所があります。
長野県の「戸隠(とがくし)」周辺には伝説にちなんだ地名や建物などが
残っています。

まず戸隠には、鬼(紅葉)が暮らしたとされる岩屋(洞窟)
そして、鬼(紅葉)の塚(墓)があります。
紅葉と平維茂が戦ったとされる場所や由来の地名が各所に点在します。

また、鬼女の舞台となった戸隠・荒倉山の麓(ふもと)に
鬼無里(きなさ)という村があります。
「鬼の無い里」には、鬼女・紅葉の良い話が伝わっているそうです。

荒倉山キャンプ場近くの紅葉稲荷社、
そこを下った場所に大昌寺があります。
そこには、紅葉と平維茂のご位牌が一緒に並んでいるそうです。

戸隠山は長野市のこの辺です。

紅葉からパワーをいただく

「人や自然界から赤のパワーをいただくこと」
日本では、昔から行われてきました。

神社仏閣の朱色は、厄除けや力の象徴です。

日本各地のお堂に「おびんずるさま」という、
赤い像が安置してまつられています。
像をなでると、病気が治るとされる「なで仏」です。

紅葉を愛でたり手のひらに乗せたのも、
自然からパワーをもらう意味があったのかもしれません。

手を太陽にかざすと、赤色に見えます。

真っ赤に流れるぼくの血潮~♪
なんて歌がありますが・・・

赤く見える理由は複数あって、
太陽光線の中で、赤い光は体を通りやすいこと。
筋肉のミオグロビンという色素、
そして、血液のヘモグロビンという赤い色素によって、
赤く見えるそうです。

体内をめぐる赤はエネルギーを象徴する色。

私たちの先祖は「もみじ」の真っ赤な「」からエネルギーを感じ、
体に取り込もうとしたから「紅葉狩り」だった。

そう、思ってしまうのです。

紅葉狩りのまとめ

紅葉(もみじ)狩りの読み方と意味。
そして、由来を紹介。

また、鬼女の紅葉伝説の「あらすじ」と
ゆかりの地、戸隠について記しました。

赤がエネルギーの象徴だったと言われる所以を
個人的感想も併せて紹介でした。

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