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「こと始め」と「こと納め」とは?正月事始めと針供養について

投稿日:

針供養
事(こと)始めについて
個人さんのブログを見ていると、
事始めや事納めの説明で
混同されている方がちらほらと、
おられます。

確かにややこしいのですが、
私も整理して説明してみます。

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こと始め・こと納めとは?

そもそも今と昔では暦(こよみ)・カレンダーの日付が違います。
昔のカレンダー、陰暦での2月8日、12月8日の話。

2月8日と12月8日を「事の八日」といいます。
「ことの ようか」または、「ことようか」と呼びます。

この「事の8日」は、2月8日か12月8日どちらかを「事始めの日」とするかは地域によって違っていました。(ややこしさ1)

「事の八日」の「事」とは、「祭事」の事でコトノカミの神様を祀る神事です。
ただ、コトノカミ様は「年神様」と「田の神様」か時期や地域や呼ぶ人によって逆転してしまうのです。(ややこしさ2)
新年にあたりお迎えする神様の「事」か、農作業の田畑を耕し始める「事」で違ってくるのです。
よって、2月8日と12月8日は人により「事始めであり・事納め」なのです。

お正月行事の年越し「神事」を2月8日に終わったと思う人もいれば、2月8日を農作業の始まりの「時」期とする人もいるということです。

旧暦の2月8日は、2018年度だと3月24日にあたります。(ややこしさ3)
3月の終わり頃、もうすぐ4月だとすると季節の変わり目でもあり学校や会社の年度末なので「事始めと事納め」もしっくりといきますね。

しかし、最近ではカレンダー上には2月8日を「こと始め」、12月8日を「こと納め」と記している場合が多く見かけるようになりました。

旧暦の2月8日と12月8日がそのまま、新暦でも使うことになったということです。

なぜか?新暦のお正月に合わせているんですね。
旧暦の日付を加えて今日は、こと始めの日だ~となるから混乱しますが旧暦の日付は関係がなくなってきています。
1月1日をお正月と定めているのでそれが、自然なことだと思います。

正月事始めはなぜ13日なのか?

正月事始め
あれ!?
「事始め」とは、12月13日を指すのでは?
はい。
「事始(ことはじ)め」は、12月13日でもあるのです。(ややこしさ4)

京都の花街では「おことうさんどす~」といって正月準備の挨拶まわりをなさる舞妓・芸妓さん達を見かけることがあります。
お忙しいことですね、という意味で「お事多さん」がもとだとか。
大晦日などの年末の挨拶で「おことうさん」と聞いたり言ってもらえる機会があります。

テレビで紹介されることも多く、最近では観光客に取り囲まれて写真でパチパチとされることも。おことうさんなことです。

今でも、12月13日を「こと始め」とする地域や風習が残っています。
神社仏閣での「煤払い」行事は、12月13日に行われます。

なぜに13日か?
これも、昔のカレンダーが元になっています。
カレンダーにある吉凶を占う「二十八宿」というものがあります。
高松塚古墳の天井に描かれていた図がこれです。
Wikipediaでは、正月事始めの項に「二十七宿」となっていますが混同するので「二十八宿」とします。(インド・中国と江戸時代の数種類の暦が複雑交差しています。)

この「二十八宿」の「」の日が昔使っていたカレンダー上では、12月13日となることから「事始め」となりました。
二十八宿の「鬼」は、28区分で一番の吉の日。
結婚と西への旅行以外は、万事において最高の日、大吉とされています。
この日が新暦になっても変わらずに残ったということですね。

ちなみに、2018年の2月と12月は、2月9日と12月14日に「鬼」がきます。

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針供養と「事8日」

事始めやこと納めの話題でセットで語られることが多い「針供養」。
混同しやすいのが関東では、2月8日を針供養の日とするのが多いのに対し、関西では12月8日を針供養の日としていることです。(ややこしさ5)

どちらも「事八日」にあたるので、間違いではありませんね。
昔は、様々な行事をこの「こと始め・こと納め」の節目の日に執り行っていたのです。
「お事汁」といって野菜の吸い物を頂く厄払いの風習もこの「ことようか」にします。
旧暦から新暦へ日付ごと行事がスライドしてきたのでしょうね。

針仕事を休み、折れ針や古針を神様にお供え納める行事「針供養」は江戸時代に始まったとされます。
祭神に「淡島様(あわしまさま)」を祀ります。
女性守護の神様が祀られている和歌山県淡島神社、神様は1柱だけではありません。
医療・裁縫の神とされる「少名比古那神(すくなひこなのかみ)」、住吉大神の后「あはしまさま」、婆利塞女(ばりさいじょ・にょ)と複数の説はありますが、「あわじさま」の祭日が3月3日なことを合わせて女性からの信仰厚い祭神です。

豆腐やこんにゃくに使い終えた針をさして、川流しや海流しで供養をしたり塩をかけて土に返す神事が各地で行います。
豆腐のように色白の美人になれますように、柔らかい気持ちになれますようにと願掛けをするのだとか。

浅草寺や大阪の太平寺でも針供養の神事がありますね。
昔、ファッション関係の人であろう集団と遭遇したことがあります。
「ことようか」の日に、奇抜な出で立ちの若い人たちが揃ってお寺に参拝される光景に出くわすかもしれませんね。

ことようかのまとめ

5つある「ややこしい」であろう、こと始めとこと納めについてまとめてみました。

日付が2つあり、旧暦と新暦が混同しやすく地方によっても神様によっても違いが出てくる「事八日(ことようか)」についてでした。

参考になったらいいのですが・・・。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

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